かんすけさん
寒いですね。
さて先日、わたくしはこんな物を頂きました。
卓上酒燗器・錫製「ミニかんすけ」です。
「さぶい、さぶい、ねぇーさん、お酒ぬる燗で、熱々はあかんで」「はい、一番さん、お酒二合、ぬる燗で」と夜な夜な一人居酒屋ごっこに興じているわたくしは、この卓上酒燗器・錫製「ミニかんすけ」に出会うまでは温度調整を幾度もしくじり、まずい燗酒を飲んでいました。
錫のチロリ、お湯を張ってチロリを沈める陶器の筒、そして取っ手のついた木枠からなる「ミニかんすけ」は単純ながらも細部まで考えられた設計となっており、とりわけ、わたくしが感銘を受けたのはチロリを収める陶器のフチに取り付るプラスチックカバーであります。
「このプラスチックのカバーって無粋やん、情緒がないやん」と思っておりましたが、いざ飲み始めるとその偉大さがよく分かります。
本ブログにて既報どおり、わたくしはお酒を飲むとすぐに朗らかに、やがて頭が馬鹿になって手足の力が抜け、酒をこぼす、ツマミを口からこぼす、そしてそれを踏むという痴態を晒します。
そうなると錫製のチロリを持ち上げるのは一苦労、錫って重いんですねぇ、と言いながらチロリを筒に戻すときにゴチン、と飲み終えるまでぶつけ続けます。
そんな時、どうですか、無粋だねぇ、ろくでもない、野暮天、と痛罵を浴びせたプラスチックのカバーがなければ、一夜にしてフチは欠けどこもかしこも傷だらけですよ。それは哀れな様ですよ。
おそらく幾多の試行錯誤の末に生まれた「ミニかんすけ」、素晴らしき物作り精神の結晶、お酒の好きな人へのプレゼントに最適です。
さぁ皆様もご自宅でレッツ・カン。
クリタケ