ジャケガイ
先日、私はこちらのアルバムを買いました。

LA VOIX DES ANCETRES / Karakalpakistan
カラカルパクスタン共和国の伝統音楽です。
カラカルパクスタン共和国?どこ?という感じですが、カラカルパクスタン共和国はウズベキスタン共和国内にある自治共和国らしいです。
不勉強なものでアルバムを買ってからその存在を知りました。
ともかく何の予備知識もなしにクールなジャケットに惹かれて買ったのですが、素晴らしいアルバムでした。
コブィズ(ジャケットに移っている弦楽器)を演奏しながらダミ声で歌う一曲目から、尋常ではない格好良さが溢れています。
DVDまでついてかなりお得なので、お勧め致します。
ちなみにDVDには赤ちゃんをあやしながら子守唄を歌う様子も収められているのですが、カット割りもへったくれもないので、観賞しておりますと寝てしまいます。で、ウトウトしていると塩辛い声で起されます。
さてジャケットに惹かれて買うことを「ジャケ買い」などと申しますが、このジャケ買いにも色々ございます。
例えばこのような

LEE MORGAN / THE SIDEWINDER
お洒落なジャケットであれば、なるほど買いたくなる、とすぐに分かりますが、それ以外にも不思議な引力でレジに並ばせるジャケットというものがあります。
以下に私が一目見ただけで釣り込まれた、名ジャケットにして名盤をご紹介しておきます。
何かのご参考になさって下さい。

Kongar-ol ONDAR /ECHIOES OF TUVA
盲目のブルースマンと喉歌の達人が、きゃっきゃっと歌合戦。
楽しい雰囲気が伝わってくる痺れるジャケット、馬乳酒とハンバーガーで草原の夜は更けて。

D.A.F / Alles ist Gut
目は心の窓。
汗と瞳がジャケ買いを誘発致します。

PIERRE HENRY / DES ANNES 50
ピエール・アンリの三枚組でボリュームたっぷりのアルバム。
「テクノミュージックの祖父」として尊敬を集めているアンリ先生でありますが、髪型から何から亡くなった祖母にそっくり。
懐古の念がジャケ買いを誘発した例です。
ちなみに音の方は実験室の音楽です。
ヴーンゴゴーピシャンブゥーンという音の彫刻であります。
私は四年一度ぐらいの頻度で引っ張り出して拝聴、ヨシッ、パタン、とケースを閉じてまた四年後、という聴き方をしております。
いかがでございましたでしょうか。
皆様も是非、レコード屋さんでジャケ買いをお試しください。
クリタケ