半年振りに音楽のお話
本日は眼鏡と無関係な音楽のお話です。
先日、私はこんなアルバムを買いました。

LES MONUMENTS DU CHANT TSIGANE RUSSE / DIMITRIEVITCH, POLIAKOFF
東欧あたりのハードコアパンクのバンドが連続ナントカ魔の写真をあしらったような、なんだかちょっと凶悪、アラやだ怖い、という感じのジャケットなんですが内容はまったく違ってロシア・ツィガーヌ界の大物二人の絶唱を録音したアルバムです。
ちなみにツィガーヌとはフランス語で「ロマ」、今は言いませんが昔はジプシーと呼ばれていた人々のことらしいです。
休みの日に部屋にうっすら流れていると良い感じで、名人達の情熱的な歌声を堪能できます。
というわけで本日は私のコレクトしたちょっと凶悪、やだ怖いという感じのジャケットのアルバムをご紹介致しますので、なにかのご参考になさって下さい。

COME TO DADDY / APHEX TWIN
天才リチャード・D・ジェームスさんのエイフェックスツインのジャケットです。
ファンの方にはお馴染みのリチャードさん顔、あらゆる所にリチャードが、しかも笑顔。
夢に出そうですね、おっかないですねぇ。
ちなみにクリス・カニンガムさんが撮ったエイフェックスツインさんの有名なPVの中でもリチャード顔の子供達が大暴れしております。
お好きな方はご覧になってください。

SAFARI WITH SABU-SORCERY! /LOUIS "SABU"MARTINEZ
コンガ奏者のSABUさんの二枚のアルバムを一つにまとめたお得なアルバムです。
肉食って、体鍛えてから出直して来いや、という農耕民族には到達出来ない肉体と精神の壁を感じさせるジャケットですね。
いくつになっても「坊や」と呼ばれてしまいそうなムンムンとした世界、恐ろしい。
さてお次は

GAME,DAMES&GUITAR THANGS / EDDIE HAZEL
・・・怖カッコイイ。
ファンクというネッチリムッチリな音楽を奏でていた「Pファンク」というグループのギタリスト、エディ・ヘイゼルさんのソロアルバムです。
「宇宙」、「アフリカ」、「俺」を融合させた素晴らしいコラージュですね。

GAME,DAMES&GUITAR THANGS / EDDIE HAZEL
・・・。
これは裏ジャケットです。
ちなみにエディ・ヘイゼルさんは「Maggot Brain」という曲で非常にエモーショナルないわゆる泣きのギターを披露しているのですが、ステージに出る前にPファンクのリーダーの人に「オッカァが死んだと思って弾け!」と言われて演奏したそうです。
歴史に残る名演はつまり「おがぁーちゃーんー」という魂の叫びだった、良い話です。
でも、もしかして演奏の前には必ず「オッカァが死んだと思って弾け!」と発破をかけられていたとしたら、「噂の刑事トミーとマツ」における「男女のとみこぉー!」のみたいで、ちょっと可笑しいですね。
なんだか趣旨から離れてきたような感じが致しますから、最後にこれは怖いというジャケットを紹介して終ります。

HAIRBALLS / STOCK, HAUSEN AND WALKMAN
シュトックハウゼン&ウォークマンの「HAIRBALLS」というアルバム、人名+商品名の単純ながら奥深いユニット名、そして継ぎ接ぎだらけの変な音作りをしていたユニットです。
さて何が怖いかといいますと、何よりもまずこのホコリをたっぷり取り込んでいるダニの温床のようなフェイクファー、そしてファーの中に四角いCDケースを差し込む時の感触です。
収納時には必ずケースがファーに引っかかり、押し込むと皮を引き裂くような感触が致します。
ちなみに内側に入れるビニールケースにはダメ押しのように怪我をしたネコの写真があしらわれておりますよ。
アー、怖かった。
それでは皆様も楽しい音楽ライフをお楽しみ下さい。
クリタケ