鯖江へ行っておりました。その2
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しばし休憩の後、マコト眼鏡さんを訪問するために福鉄に乗りました。
市役所前駅で電車を待ちます誰も居ないホーム、無人、騒いでも独り。
電車がやって来てきました。
車内に人がいてほっと一安心。
鳥羽中まで約25分、また無人の駅で降りて歩きマコト眼鏡さんに到着致しました。
美しく掛け心地の良い眼鏡「歩」でお馴染みのマコト眼鏡さんの玄関であります。
奥様の由美子様に応接質へと案内して頂き、そこで北海道の「eyewearshop北斗」さんのご子息の真広さんとお会いしました。
真広さんは鯖江で眼鏡修行中との事で、二人で増永社長から直々にセルロイドとアセテートについてのレクチャーを受け、それから製作の現場を拝見させて頂きました。
フロントパーツの削り出しです。
フロント部分に丁番を埋め込む、作業をされています。
バフで眼鏡を磨き上げます。
一枚の眼鏡を作るために、どれだけの時間と労力が必要なのかが良く分かりました。
マコト眼鏡さんのオリジナルブランド「歩」は、一般的な眼鏡作りよりもさらに拘り、通常の倍以上の時間を費やして作られています。
例えばテンプルのキャップ。
左の眼鏡の腕の部分は芯金が見えていますが、右の歩の腕の部分は同じ生地でフタすることで芯金部分に汗などの進入を防いでいます。
例えば鼻パット。
フレームと同じセルロイド生地を貼り付け、ヤスリで削り込みを繰り返すことで生み出される鼻パットは滑らかで、点ではなく極力、面で鼻に当るように作られています。
細部に宿る職人魂が、もてはやされ、すぐに忘れ去られる奇抜な眼鏡ではなく、ずっと愛着の持てる一見普通の極上眼鏡を生み出しているのです。
そして…。
増永社長の拘りの美学は、それが眼鏡ではなく焼き鳥であっても変わる事は無いという事で、勉強の後は焼き鳥の美学を学ぶためやきとりの名門「秋吉」へ連れて行っていただきました。
なぜ秋吉の串は焦げないのか。
なぜ「純けい」は歯ごたえがあって、美味しいのか。
なぜ焼き場からあのような火が上がっているのか。
シロコロにおけるタレ味と塩味との比較研究、大変勉強になり、お腹がいっぱいになりました。
ありがとうございました。
私の人生において、一番焼き鳥の食べた記念すべき夜となりました。
そして…。
ザ ナイト イズ スティル ヤング。
夜はまだ若い。
…そして。
鯖江眼鏡旅は明日も続きます。
追記
歩は八月中旬ごろに再入荷予定です。
ご期待下さい。
クリタケ