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スタジオスカイロケット SS-08

本日はスタジオスカイロケットの新作フレームを御紹介です。

メガネの聖地「鯖江」で、ガレージを改造して作った工房からデザイナー兼職人である丹下さんがたった一人でコツコツと作り出す美しいメガネです。

鯖江の伝統技術を巧み取り入れて作り出されるのは、楽しさとオリジナリティー溢れるメガネ、まとに魅力的。

では早速の御紹介です。

 

studio skyrocket SS-8 col.6

studio skyrocket
SS-08 col.6

SS-8です。

発色のよいイタリア産の生地に溝を掘り、七宝を流し込んで作るラインが特徴です。

 

studio skyrocket SS-8 col.6

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SS-08 col.6

レンズとレンズの間のブリッジ部分にも溝を掘り、七宝を入れています。

ブリッジの表面の曲線を崩さないようにヤスリを使い分けて七宝を研ぎ出していきます。

集中力と高い技術が必要とされる作業、誰もやりたがらない困難な事に敢えて挑むのがスタジオスカイロケットなのです。

 

studio skyrocket SS-8 col.6

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SS-08 col.6

パットの部分も玉のように輝いています。

フレームとパットの部分の一体感を出す為にパットを工房で削り出し、磨きぬいて生まれた非常に滑らかなパットです。

 

studio skyrocket SS-8 col.6

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SS-08 col.6

SS-8の特徴はこのブリッジ部分に施された七宝のラインです。

 

studio skyrocket SS-8 col.6

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SS-08 col.6

このブリッジのラインが生み出すトゲのようなひっかかり、よく分からないけど、なんとなく気になってしまう、この「良い違和感」がこのフレームの魅力なのです。

この「良い違和感」に身体が反応し、受け入れてしまうともう後には戻れません。今までの物の考え方が覆されるかもしれません、よしオラ、明日から会社にはラメのパンタロンで行くだ、となるやもしれません。

 

studio skyrocket SS-8 col.6

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SS-08 col.6

最後にご注目いただきたいのはピンクの矢印で指し示した部分、普通は芯金がむき出しになっているのですが、「芯張」という技術で芯を挟んで作り、芯金が露出しないようにすることで腐食を防ぐのです。

また芯金には二重の刻みを施しており、生地の縮みによるフレームの変形を防ぐ工夫も施されています。

 

語ることが多すぎて気を失いそうですが、最後の力を振り絞って色違いのブラウンを御紹介いたしましょう。

studio skyrocket SS-8 col.1

studio skyrocket
SS-08 col.1

ブラウンのグラディエーションの美しい生地です。

 

studio skyrocket SS-8 col.1

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SS-08 col.1

なんだか美味しそうなカラーの組み合わせです。

 

studio skyrocket SS-8 col.1

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SS-08 col.1

白いラインはクリームのようです、となんだか後半はあっさりとした説明が続きますね、もう力尽きたのです!

 

ステキな違和感が魅力の「SS-08」。

簡単に飲み込めるものばかりでは面白くないではありませんか、色形共に美しく、そしてトゲのあるメガネです。

お薦めです。

 

私は完全燃焼です。

 

クリタケ

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